健診・検診について

超音波検査は有用ですか?

乳腺の量や密度には個人差があります。
特に若い女性では、乳腺の量が多く密度が高い「デンスブレスト(高濃度乳房)」の方が多くみられます。
デンスブレストの場合、マンモグラフィではしこりが乳腺に隠れて見えにくくなることがあります。
そのため、マンモグラフィと超音波検査を併用することで、より精度の高い診断が可能になります。 超音波検査は痛みもほとんどなく、体への負担も少ない検査です。
より安心して検診を受けていただくためにも、併用検査をおすすめしています。


病理診断について

マンモグラフィ・超音波・MRIなどの画像検査で病変が認められた場合、
画像所見のみで良性・悪性を完全に判定することには限界があります

そのため、必要に応じて病変に針を挿入し、組織の一部を採取する検査を行います。
これを組織生検といいます。

採取した組織を顕微鏡で詳しく調べ、良性か悪性かを確定する検査が病理診断です。乳がんの診断には欠かせない、最も重要な検査となります。

診療経験豊富な医師が行いますのでお任せください。


豊胸術後の乳がん検診

豊胸術後は、「検査を受けにくい」「知られたくない」といったお気持ちから、乳がん検診を ためらわれる方もいらっしゃいます。
しかし、豊胸の有無にかかわらず、すべての方に乳がんの可能性があります。
発見が遅れれば、乳房のみならず生命に関わることもあります。
だからこそ、豊胸術後であっても定期的な検診が大切です。
「豊胸をすると乳がんのリスクが高まるのでは」とご心配されることがありますが、基本的に、豊胸術そのものが乳がんの発生率を高めるという明確な根拠はありません。
ただし、豊胸術式の種類によっては検査・検診方法に制限が生じる場合があります
そのため、適切な検査方法を選択することが重要となります。

豊胸術後でも検診は受けられますか?

豊胸術の方法にもよりますが、原則として乳がん検診を受けていただくことは可能です。
ただし、豊胸術式によっては適さない検査もありますので、事前に必ず医師へお申し出ください。
インプラントやシリコンバックなどの人工物で豊胸された場合は、豊胸物の損傷リスクを考慮しマンモグラフィは基本的には行わない方が良いとされております。手術の方法や時期についてもお知らせいただけますと、より安全で適切な検査をご案内できます。
当院では、お一人おひとりの状況に合わせ、適切な検査方法をご提案いたします。


豊胸乳房に推奨される検査


妊娠を希望されている方、妊娠中・出産後の方へ

多い乳房トラブル

妊娠前後や授乳期は、乳腺が大きく変化する特別な時期です。
そのため、乳房の張りや痛み、しこりなどの症状が現れることがあります。

これらは超音波検査(エコー)によって適切に見分けることが可能です。 助産師も在籍しており、医師と連携しながら乳房ケアを総合的にサポートいたします。

■ うっ滞性乳腺炎

母乳が十分に排出されず乳腺内に溜まり、炎症を起こした状態です。
発赤や痛み、発熱を伴うこともあり、進行すると化膿性乳腺炎を合併する場合もあります。

■ 化膿性乳腺炎

乳頭から細菌が入り感染を起こした状態です。抗生剤による治療が必要となります。 膿瘍(膿のたまり)を形成した場合には、膿を排出する処置を行うこともあります。

■ 乳瘤(にゅうりゅう)

母乳が溜まってできるしこりです。触って気づかれることもありますが、通常は強い痛みを伴いません。多くは自然に吸収され、特別な処置を要することはほとんどありませんが、乳房マッサージなどで症状が軽減する場合もあります。

妊娠期・授乳期のしこりについて

妊娠期や授乳期は乳腺が発達し、乳房が硬くなります。そのため、しこりに気づきにくかったり、しこりのように感じても生理的な変化であることも少なくありません。
しかしながら、まれではありますが乳がんが見つかることもあります。
ご自身で判断せず、違和感があればご相談ください。

妊娠中の乳がん検診について

妊娠が判明した場合は、乳腺がさらに発達して「高濃度乳腺(デンスブレスト)」になる前の妊娠初期に、超音波検査による乳がん検診を受けていただくことをお勧めします

症状がない場合に無理に検診を受ける必要はありませんが、
• しこりを感じる
• 痛みが続く
• 皮膚の変化がある
• 分泌物が出る

などの症状がある場合には、早めの受診をお勧めいたします。

安心して育児に向き合えるよう、どうぞひとりで悩まず気軽にご相談ください